「白井博士の未来のゲームデザイン」読了

「白井博士の未来のゲームデザイン」読み終わりました。

 

ゲームデザインの話となると、経験則から構成される本がかなり多いですが、この本はメディアアートや「遊び」の哲学、工学の視点からゲームデザインが語られており、それらの蓄積を踏まえてこれからの未来何をすべきかや、広く汎用的な理論とは何かが非常にわかりやすく書かれていました。

 

ただ全体的に構成が散逸的であり、一つ一つの理屈はしっかりとしていて為になるものばかりでも、それらの繋がりの中で何が言いたいのかというのがイマイチわかりにくかったです。

 

おそらくそう感じるのは、この本の前に読んだ「ゲームプランナー集中講座 ゲーム創りはテンポが9割」が、「ゲームを作る工程」に沿って解説していたのに対して、この本はそういったガイドラインが存在しないからでしょう。

 

さらに言えば、上記に挙げたように様々な分野からの解説がなされていることも一因となっている気がします。

 

それとこの本は「未来のゲームデザイン」に関して、ハードウェア的な提案を多くしていますが、その提案は自分で設計などを行うことを前提としているものが多く、自分はハードウェアに関しては自分で設計したりしようという気がないので、そのあたりもピンとこなかったですね。この辺は単なる相性の問題です。

 

個人的にためになったと感じた部分は、ロジェ・カイヨワの遊びの分類などに見る近現代の「遊び」に関する研究紹介と、ユーザーを想定する際の「動的複合ペルソナ」という考え方の部分ですね。

 

「面白いとは何なのか」ということや「マーケティングの際何を考えるべきか」ということの知識は不足しているところなので勉強になりました。

 

特に「遊び」に関する研究は興味の対象なので、今後この点に関して更に研究していこうと思います。