【ピカ・チャン】9話のバトルから今までを振り返ろう
みなさん、「ピカ・チャン」という番組をご存知でしょうか。
「ピカ・チャン」は、ポケモンバトルの楽しさを伝えるためにYoutubeで配信されている、公式のポケモン番組です。毎月2回、隔週水曜日で配信されています。(以下は1話のリンクです)
渡部秀の扮する「バトルおにいさん」が、小学生の「つっきー」「さんちゃん」にバトルの魅力を教える、という形になっていますが、バトルおにいさんのコメディ色が強くて毎回楽しく見ています。
さて、そんなピカ・チャンですが、8月23日配信の9話のバトルは今までの集大成のようなつくりになっており、特段に面白くなっていました。
ただ、それを見ながら「そういえば今までどんなことをしてたっけ?」と思ったので、9話でのバトルを通じて今までの振り返りをしてみたいと思います。
1話のバトル
9話のバトルは、1話で行われた「つっきーvsバトルおにいさん戦」で負けたつっきーによる、リベンジマッチです。ですので、9話の集大成ぶりを理解する為に、まずは1話の様子を振り返りましょう。
1話では、伝説厨小学生・つっきーの前に、バトルおにいさんが勝負を仕掛けてバトルが始まります。
その際バトルおにいさんは「どんなレベルの高いポケモンを出してもいいから、自分はレベル10のポケモンで倒す」と言い放ちます。
その後のつっきーの「レベル70のミュウツーで一撃に決まってるw俺の勝ちに決まりっしょw」という発言も含め、2chで「小学生ボコボコにしたったw」みたいなスレでも立ちそうな流れです。
案の定ホルビーのがむせっか(きあいのタスキでHP1で耐える+がむしゃらで相手のHPを1に+でんこうせっかで先制して敵を倒す、のコンボ)でつっきーのミュウツーは倒れてしまいます。
以上が1話でのバトルです。「とりあえずミュウツー投げてりゃ勝てるわけではない」とつっきーも思い知ったことでしょう。
各話の「まとめ」
その後2話から、ポケモンバトルに必要な要素を毎話バトルおにいさんがレクチャーしてくれるのですが、ほぼ毎回番組の終わりに「まとめ」として、学んだことをまとめてくれます。それらを見ていきましょう。
2話
2話のまとめは「タイプの相性を考えてバトルをしよう!」です。
バトルの基礎中の基礎ですね。ここでは「同じタイプのポケモンばかりだと不利だ」ということで「いろんなタイプのポケモンを使おう!」とも言われています。
自分も複合タイプの弱点なんかをド忘れすることも多いことを考えると、大事な事ですね。
3話
3話のまとめは「技のタイプ相性で『こうかはばつぐんだ!』をねらおう」です。
また、これと併せて「『いりょく』の大きなわざを使おう!」や「『自分のポケモンと同じタイプ』のわざを使おう!」とも言われています。
4話
4話のまとめは「とくせいをうまく使えばバトルが有利になる」です。
ついでにかくれとくせいの説明も行っており、とても優秀な番組です。
あとバトルおにいさんのとくせいは「ヒマ」らしいです。
5話
5話は、6話と前後編のような構成になっているので、まとめはありません。「ポケモンに”どうぐ”を持たせよう!」というテーマのもと、道具の大切さや、6話に繋がるメガストーンの話がされています。
ついでに1話のバトルで行われたがむせっかの理屈についても「きあいのタスキ」の解説と共に軽く触れられています。
6話
実は6話もまとめがありません…。こっちは解説よりバトルが多いため、まとめのパートがなくなっているんですよね。
「メガシンカでポケモンが強くなる」ことを説明したあと、実践をしています。この際「メガシンカ→まもる→かそく」の流れで、メガバシャーモがゲッコウガに先制を取って倒そうとしますが、とびひざげりの不発でやられるというアクシデントでバトルおにいさん涙目です。
7話
7話のまとめは「”じょうたいいじょう”をうまく使ってバトルをしよう!」です。
基本的なじょうたいいじょうの説明だけでなく「ほのおタイプはやけどにならない」「ポイズンヒールのようなじょうたいいじょうで回復するとくせいもある」など、今まで話した「タイプ」「とくせい」と絡めて幅広い話をしています。
8話
8話のまとめは「『てんき』はバトルで重要な戦略だ!」です。
メガリザードンvsルンパッパの模擬戦を用いて、てんきの種類や、それによる効果を詳しく説明しています。
以上が9話に至るまでのピカ・チャンでの「まとめ」です。
9話のバトル
それでは9話のバトルを見ていきましょう。
つっきーがリベンジに燃えるプロローグから始まりますが、死ぬほどムカつく顔のバトルおにいさんが出てきて締まりません。
その後バトルおにいさんから、1話のようにまた宣戦布告が。その内容は「一回も攻撃しないで勝つ!」というもの。
つっきーの負けフラグをビンビン感じながら、試合開始です。
まず先発は、つっきーのカイリューに対し、バトルおにいさんはエアームド。1話で「とりあえずミュウツー投げてりゃ勝てるわけではない」と(恐らく)つっきーが感じたであろうことが既に生きています。
また、2話でつっきーが「ドラゴンタイプが好き」と語っていたことの影響も見えていいですね。
バトルおにいさんは「ミュウツーじゃないんだね?」と(全くもって大人げなく)煽りますが、つっきーは動じません。
その後つっきーは「ほのおのパンチ」を繰り出します。「いろんなタイプにこうかばつぐんがとれるように技を考えてきたからね!」と言っており、これは3話の「技のタイプ相性で『こうかはばつぐんだ!』をねらおう」が生きています。
しかしそこはエアームドの耐久。1/3程しか食らいません。しかもゴツゴツメットでカイリューはダメージをくらってしまいます。
そしてバトルおにいさんは「ステルスロック」を選択。完全に、あの歴史ある昆布(まきびしやステルスロックなど、交代によってダメージを与える状態と、ほえるやふきとばしなど強制交代させる技を組み合わせたコンボ)の流れです。
しかしステルスロックの効果を知らないつっきーは、ゴツゴツメットを嫌ってリザードンに交代します。これは火力不足を考えたつっきーが、3話の「『自分のポケモンと同じタイプ』のわざを使おう!」を思い出してのこともあるでしょう。
そしてステルスロックの効果で無慈悲にHPが半分ほどになるリザードン。
その後は
エアームドのほえる→カイリューにステロダメージ→カイリューのほのおのパンチ→カイリューにゴツメダメージ→エアームドほえる→リザードンにステロダメージ
と、順調につっきーが削られていきます。
更に次のターン、バトルおにいさんはバンギラスに交代。てんきを「すなあらし」に変えてリザードンに圧力をかけます。
しかしつっきーはひるまず、ここでリザードンをメガリザードンYにメガシンカして、天気もとくせいの「ひでり」で変え直します。
これは4話の「とくせいをうまく使えばバトルが有利になる」と5話の「ポケモンに”どうぐ”を持たせよう!」、6話の「メガシンカでポケモンが強くなる」と8話の「『てんき』はバトルで重要な戦略だ!」が一気に合わさった、かなりアツい展開です。
すかさず「かえんほうしゃ」を繰り出しますが、タイプ相性とバンギラスの特防の高さ故大したダメージにはなりません。
その後バンギラスにメガシンカされてんきを戻されて、つっきーが打とうとしたソーラービームは不発。ほえる+ゴツメ+すなあらしでカイリューのHPはギリギリに。
3話の「『いりょく』の大きなわざを使おう!」に習い、「げきりん」を使うも交代で出てきたエアームドのゴツゴツメットでひん死。引きずり出されたリザードンYもステルスロックのダメージでやられてしまいました。
まとめ
結果としてはつっきーのリベンジならず、でしたが、1話の試合と見比べると、今までのことを良く吸収して抜群に成長した立ち回りをしていたと言えるのではないでしょうか。つっきーのこれからの成長が楽しみです。
さんちゃんもこれからドンドンバトルするところが見てみたいですね。最終的にバトルおにいさんを2人で負かし、つっきーvsさんちゃんのバトルなんか見れるとアツくなれそうです。
また、9話のバトルはこれからの番組がより面白くなるだろうというポイントが目白押しでした。
まず新しく出てきたコンボ。そして物理受けとしてのエアームドにバンギムドーの組み合わせ。このあたり解説するだけでもかなり濃い内容になっていくはずです。
それと気になることがもう一つ。メガリザードンYがバンギラスにかえんほうしゃを打った時のダメージです。
この画像を見てみると分かりますが、HPが20%程しか減っていません。しかし無振り無補正(努力値を振ってなく性格による能力値上昇もないこと)メガリザードンYが、同じく無振り無補正バンギラスに、はれ状態でかえんほうしゃを打った時のダメージは32.5%~38.8%です(両者個体値はすべて31としています)。
ダメージ量が20%程になるには、メガリザードンYはそのままとすると、バンギラスは性格補正をかけてHD極振りしなければなりません。
かえんほうしゃを受けたときの、バトルおにいさんの「固いだろ バンギラスは!」発言を考慮すると、もしかしたらこれからの番組で「せいかく」「きそポイント」なんかについても語られるかも?
とにかくいろいろなことが楽しみな「ピカ・チャン」。みなさんもぜひご覧ください。