何でも楽しむ全てが私~神楽すず的アイドル道~
神楽すずというVTuberがいます。電脳少女シロちゃんの後輩にあたるVTuber12人で構成されたグループ、「アイドル部」に所属するVTuberです。
私はVTuberの中でも特段シロちゃんとアイドル部を推している、つまり彼女たちのファンなのですが。こうしてファンをやっている立場から一番身近に感じるアイドル部のメンバーが、神楽すずちゃんなんですよね。
何故かというと、彼女もまためちゃくちゃファン目線を持ってアイドル部を見ているからなんです。つまり同僚のファンなわけです。
放送やツイッターでたびたび同僚をファン目線で語る姿から、ついには「限界オタク」とまで呼ばれるようになっており、本人も笑いながらそれを自覚しています。
もちさんとなとりさんの配信尊すぎて記憶がないです 多分気絶してました
— 神楽すず🍋24日(月)21時〜配信 (@kagura_suzu) July 17, 2018
あの配信、死人出てませんでした?大丈夫ですか?尊すぎてなにも呟けなかったんですがみなさん大丈夫でした?
— 神楽すず🍋24日(月)21時〜配信 (@kagura_suzu) July 17, 2018
またyoutubeの生放送というラフな形態や、彼女のあまりにはっちゃけた配信内容も相まって、彼女もこっちの側だな…などと思ってしまう場面は非常に多いです。
しかしそういった様子が取り沙汰されるにしろ、彼女は肩書的にはVTuberであり、またその所属が示すようにアイドル的な存在でもあるわけです。
いつかそれを彼女がハッキリと自覚するだろう瞬間に、彼女が何を思うのか。神楽すずちゃんの放送があるとふとそういったことを考えながら、時は流れて行きました。
そして先日9/22。その瞬間は訪れました。
よみうりランドにて開催された、.LIVE特別ホールイベント。
このイベントはアイドル部が全員で集合する初のイベントであり、また神楽すずちゃんにとっては初のイベント参加の機会でもありました。
つまりはどうあっても「大勢の前に立つ」ということを行い、それを自覚せざるをえない状況です。
今夜はついに・・・! #VTuberLand のホールイベントです・・・!私は初めてのイベント、そして初めてのどっとライブ総出演イベントということで、かなり緊張しておりますが、とても楽しみです・・・!
— 神楽すず🍋24日(月)21時〜配信 (@kagura_suzu) September 22, 2018
この外すことができない大舞台に、私は予算や日程の関係で向かうことができませんでした。
行けなかった悔しさはツイッターの現地実況で晴らすしかないか、と落ち込んでいましたが、なんと神楽すずちゃんがイベント終了直後にイベントの振り返り配信をしてくれるとツイート。
あと!ホールイベント終わった直後なのですが、配信を入れさせていただきました!振り返りやらないかもしれないと言っておいて申し訳ないのですが、新鮮なうちに振り返り配信をやっていきたいと思います・・・!
— 神楽すず🍋24日(月)21時〜配信 (@kagura_suzu) September 22, 2018
心が幾分か晴れる思いをしながら、イベント終了時刻の20時までソワソワしつつ待機し、宣言通り定刻にライブが開始した通知を見るやいなやyoutubeに飛んでいきました。
そして行われるイベント振り返り雑談。初めての舞台で彼女は何を思ったのか。熱のこもった様子で話す彼女が、感想のまとめとして語ったのが次の言葉でした。
「ホント、初めてみんなでイベントということでね、なんていうのかな…ちゃんと…こう…なんていうのかな。なんか文化祭みたいで楽しくて!」
「文化祭」。そう、彼女の口から「文化祭」と聞いて、突如よみうりランドでの光景が鮮明に思い浮かびました。
ホールの中には客席とステージ。彼女はもちろんステージでライトを浴びる側の存在です。
しかしイベントが始まると、会場は和気あいあいとした雰囲気で満たされ、ファンも交えた遊びの中で没頭し、演者であることとお客さんであることの境界が曖昧になっていく。
ときに同じアイドル部のメンバーの受け答えに感心したりと、もはや完全にファン目線になってしまう瞬間もあったりする。
それでも最後のライブシーンではしっかりとアイドルとしての役割を務め、ファンを最高に沸かせてくれる…。
そんな一連の「文化祭」的時間は、「演者」と「お客さん」という2つの性質を共に内包する人々が集う空間であり、それというのは、まさしく「アイドル」と「ファン」の性質を併せ持つ神楽すずではないだろうか。
一瞬で駆け巡るそんなイメージに、神楽すずの核とも言うべきものに触れたような気がして、思わずグッとこみ上げてくるものがありました。
おそらくよみうりランドで、神楽すずを見た人々も同じ気持ちだったのではないでしょうか。
そして大舞台に立ってなお、彼女の口から出る言葉がいつもの彼女らしさを表す言葉であることにもまた感動しました。
なぜ彼女はこれほどまでにブレないのだろうか。不思議に思った時、思い浮かんだのはいくつかの光景でした。
初めたばかりのウクレレを何千人もの前で楽しそうに弾く姿。
どんなゲームにも没入して全力で遊び尽くす姿。
同じアイドル部のメンバーの配信をワクワクしながら見ている姿。
そこに共通するのは「何でも楽しむ」という姿勢。そしてその点において、彼女が今まで惑うことはなかったように思います。
そこでようやく合点がいきました。
「アイドルである神楽すず」も「ファンである神楽すず」も、それらは全て「何でも楽しむ神楽すず」なのです。
アイドルであることも全力で楽しむ。ファンであることも全力で楽しむ。
どちらがということはなく、どちらも真実神楽すずであり、ゆえに惑うことなどありえない。
彼女が配信でイベントの振り返りを続ける中、きっとこれが彼女の本当の「核」なのではないかと思い至った途端、やっぱり神楽すずという存在はめちゃくちゃにかっこいいな…と思うばかりでした。
このVTuberという道を、ひたすら楽しんで進んでいく彼女の魂はとても美しい。その美しさに触れたくてファンをやっているのだなと、この機会に改めて思い知らされました。
これからも彼女らの輝きを求めて、神楽すず含めたアイドル部、そして.LIVEを応援していこうと思います。